製造2部 素形材課
2021年入社
父譲りのクルマ好きが高じて
ホイール作りのエンジニアを目指す
就職を考える年齢になった時、柔道をしていたこともあって警察官が候補でした。しかし一方でクルマ好きな私は「クルマに関わる仕事がしたい」という想いもあり、最終的にはレイズエンジニアリングに入社しました。父が昔からレイズのホイールについて熱く語っていたことも入社の決め手になったかもしれません。
入社後は素形材課に配属されました。プレスされたホイールを引き伸ばしたり、削ったりして成形し、さらに熱したり冷ましたりして強度を出す工程の担当になりました。そこには大きなスピニング機や熱処理炉があるのですが、工程の多くをロボットが作業します。私達エンジニアの仕事は、そのロボットを正しく動かす為のプログラム調整、熱処理炉の温度管理、製品の検品などです。
繊細な調整に集中力が鍛えられる日々
スピニングという工程は、専用の機械でプログラムを調整して行うのですが、製品ごとにプログラムが違っているので、手作業と同じような職人技が必要です。最初は幅が狭いリム横をインナーリムの形状になるように、徐々に引き伸ばしていく。目視をしたり、キャリパーを使って厚みを測ったり。ほんの少しの兼ね合いで仕上がりが変わってくるし正確性も問われるので、朝から集中力が要りますね。
また日々の検品では、細かい不具合を見つけることに苦労はしますが、やりがいも感じています。目視で凹みのような小さな傷があると次の工程で問題が起こるので、いかに早く見つけて対処できるかが勝負です。どの作業も「次の工程に良い状態で渡す」という強い気持ちで仕事をしています。
目標はトラブル対処を任せられるようになる事
入社間もない頃、ロボットの操作で失敗したことは忘れもしません。操作を誤って機械をぶつけてしまったのですが、少し仕事に慣れてきたところで気が抜けていたのだと思います。それ以降、どんなに仕事に慣れてきたとしても、この失敗を忘れずに仕事に取り組んでいます。現在、後輩もでき、任される業務も増えてきていますが、トラブルの対処となるとまだまだ知識や経験が足りず上司や先輩を頼る必要があります。現在の目標は、どんなトラブルにも自分で対処できる一人前のエンジニアになることです。また、上司や先輩はもともと内気な性格の私を食事に連れ出してくれ、精神的な部分もサポートしてくれたりします。そんな気遣いができる社会人になることも目標です。