製造2部 塗装検査課
2021年入社
人間の目でしかできないことを確実に
前職では照明器具メーカーで営業マンをしていました。もともとクルマにそれほど興味があったわけではないのですが、前職でクルマを運転することが多かったことや、マイカーを購入したことでだんだんとクルマに興味を持つようになりました。さらにはクルマの仕組みに興味が出た事でモノづくりがしたいという気持ちが沸き、レイズエンジニアリングに応募しました。まったくモノづくりへの知識や経験もないままの一からの挑戦でした。
入社後は塗装工程に配属されました。実際に塗装作業を行うのはロボットですが、私たちエンジニアは塗料の希釈や補充作業のような塗料準備、垂れ・色透け・色ムラ・色合いのような塗装状態の確認といった人間の感覚でしかできないことを行っています。塗料の希釈作業ではその日の気温や湿度でシンナーの量や希釈秒数が異なるので常に天気予報をチェック。寒暖差が激しい春や秋は、朝にはベストだったのが昼からはまったく、、、といったことがあるからです。塗料の希釈には正解がなく豊富な経験が必要で、入社数年経った今でも難しいと感じます。それゆえに、思い通りに仕上がった時の喜びはひとしおです。また、一日に何種類ものホイールを塗装するので、その度に塗料の色替えや塗装ブース内の治具の交換などの段替えを行わないといけません。塗装の品質はもちろんですが、作業効率についても日頃から意識して行っています。
リレーの襷をきっちり回すことが使命
私はコツコツと集中して物事を行うことが好きなタイプなので、レイズエンジニアリングという職人気質な環境下で働くことは日々刺激になっています。工場ライン勤務は基本ルーティンワークですが私は全く飽きません。「この作業もう少し短縮できるな」「この段取りなら効率よく回せるな」など、いかに作業の質を落とさず効率よく業務が出来るかを考える毎日はすごく楽しいです。
私たちの仕事はいわばリレー。第一走者の材料投入工程からつないできた襷を、アンカーの検査工程へつなげる。塗装工程は目立たないけど重要な役割を担っています。様々な問題をクリアし、綺麗な塗装状態に仕上がったホイールが乾燥炉から出てきた時は「よし!」と、これまたやりがいを感じる瞬間です。
自分の作品を街で見たい!
入社してまだ数年ですが、その間にこの先も忘れることが出来ない瞬間がありました。上司が突然病気療養となった日のことでした。私が1人で溶剤塗装ラインを任せられることになり、朝からミスをしないよう入念な準備と確認を繰り返しつつ、何とか無事に1日を終えることができました。この時は自身の成長を本当に感じることができましたし、モノづくり未経験から入社した私にとって初めてエンジニアとしてやっていく自信が持てた瞬間でした。とは言いつつも、もっと多くの経験や知識が必要とされる塗装の仕事では、私はまだまだ半人前でようやくスタートラインに立った状態です。先輩方の背中に追いつくためにも、まずは塗装プログラムの作成や調整などが出来るようになりたい。そしてさらなる目標として、自分のプログラムで塗装したホイールが世に出て、それを装着して走るクルマを街で見かけることができたら最高ですね。