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ダイナミックなものづくりには忘れてはならない繊細さがある

ダイナミックな
ものづくりには
忘れてはならない
繊細さがある

製造1部 加工課
2015年入社

加工技術は精神力との勝負 加工技術は精神力との勝負
 加工にはいくつかの段階がありますが、旋盤、マシニング加工、バリ取りが私のおもな仕事です。工作機械でホイールを切削した際には、切削部分の角などに突起や出っ張り(バリ)が発生します。これをエアツールなどを使って除去します。バリの取り忘れがあると部品が正しく固定できなかったり、塗装の仕上がりにも影響します。品質を左右する責任ある仕事だと感じています。
 とくにバリ取り後の寸法や重量のチェックは重要です。もしも寸法に間違いが生じたまま出荷されれば、安全性に大きくかかわってきますから。お客様の命をあずかるという意識でつねにホイールと向き合っています。
 寸法はノギスという計測器を使って、外径や内径などを測定します。ホイールには部分部分にそれぞれ基準となる寸法とその寸法に対する様々な寸法公差があります。これらを理解し、細かく設定されている数値をひとつひとつ丁寧に、設計図と照らし合わせながら測っていきます。寸法にズレが生じていれば削って調整するのも私の役割です。調整は0.01ミリの繊細な世界。とても神経を使います。集中力も求められます。休憩時間には仲間と楽しく談笑したり、休日は趣味の料理に没頭したり、気分をリフレッシュすることが集中力を維持させる秘訣ですね。
 八尾工場では、さまざまな種類のホイールを扱います。入社当初は、複雑なデザインのホイールが来ると「どこから手を付けたらいいのだろう?」と、なかなか手が出せなかったり、サイズの大きなものを初めて目にしたときは思わず「おお!」と声を出して驚いたり…、戸惑うことも多くありましたが、最近は「次はどんなホイールと出会えるかな?」という、わくわくした気持ちで職場に向かっています。バリ取りからスタートして、旋盤やマシニングも扱えるようになった今、最終的には加工全般をひとりで全部こなせるようになることが目下の私の目標です。

加工技術は精神力との勝負 プレッシャーを乗り越えて強くなる。 プレッシャーを乗り越えて強くなる
 私はまだ入社2年目ですが、改めてこれまでを振り返ってみると、初めてひとりで行った「段取り替え」が思い出に残っています。段取り替えとは、品種や工程内容が変わる際に生じる段取り作業のことで、いわば作業前の準備です。品種を多く扱う八尾工場では頻繁に段取り替えが発生します。刃物の取り替え、機械装置などの設定変更や基準調整など、覚えることややらなければならないことがとても多く、おまけに手際良く効率的に行わなければなりません。「明日はひとりでやってもらうから」と先輩に言われ、前の晩はなかなか寝付けなかったことを覚えています。「みんなの業務に支障なくスムーズにできるだろうか」「部品の交換間違いをしないだろうか」などさまざまなことが頭をめぐり、私にとっては不安な一夜でした。翌日、緊張する手で私の初めての段取り替えは無事終了。「やったらできるな!」と先輩にほめていただき、周囲のみんなからも「できるようになったな」と喜んでいただけたことがとてもうれしかったです。

プレッシャーを乗り越えて強くなる。 マイナス思考がプラスのほうへ
 一方で、思うように加工ができなくて悩んだこともあります。もともとマイナス思考の私。最初の頃はミスをしてもただ落ち込むだけでした。そんな姿を見た先輩が、あるとき「原因をじっくり考えてみたら?」と声をかけてくれました。いま思えば、「ここが悪い」と指摘するのではなく、私自身が気づくように促してくれていたのですね。先輩方のおかげで前向きに反省して行動できるようになったことは私にとって大きな進歩です。