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鈴木 亮

モータースポーツの世界で、
「記録」より「記憶」に残る
名作を作る。

設計開発部 モータースポーツ課
鈴木 亮 2004年入社

人間関係を築くことも設計者の使命。「私たちが」設計したという意識。 人間関係を築くことも設計者の使命。
 私が子どもの頃は、「史上最高のF1ドライバー」と称されるアイルトン・セナが全盛期。レーシングカーとの初めての出会いはテレビだったように思います。見たこともない独特のフォルム、ありえないほどのスピード感、音、0.01秒の差に命がけで挑むドライバーたち…。「なんてかっこいい世界なんだろう!」と子どもながらに感動したことを覚えています。以来ずっとモータースポーツの大ファンです。
入社するまでは、設計開発部は机やパソコンに向かって、ひとりで黙々と図面を書く、といったイメージを持っていましたが、実際は全然違っていましたね。顧客のニーズに応えることはもちろん、それ以上の付加価値を提案して形にすることが私たちの使命。そのためには何度も何度も議論を重ねながら、いかに顧客と人間関係や信頼関係を築けるか。ということもモータースポーツ課では必要な能力だと感じます。

「私たちが」設計したという意識。
 大まかな流れとしては、まず顧客(企業やチームなど)から依頼が来ます。顧客のニーズを聞きとり、CAD(コンピュータによる製図)などで設計を開始します。そしてレイズエンジニアリングの高度な解析技術を駆使して強度や剛性を解析。設計、解析、分析、調整、そしてまた解析…。これをひたすら繰り返し、設計図が完成したら顧客のもとで展開します。ここでさらに新しいオーダーが入ることもしばしば。顧客もそうですが、私たち作り手はみんな「もっといいものを、もっともっと…」と、納期ギリギリまで求め続けます。作りながらハードルを上げていくようなイメージですかね。ですのでGOサインが出てからの製造期間は本当に時間との戦いです。レーシングホイールは、八尾工場で製造するのですが、現場との連携が時間との勝負に勝つ秘訣。普段から工場に足を運び、職人たちからいろいろな意見を聞き、アドバイスをしてもらう。コミュニケーションの密度の濃さがあるからこそ可能なのだと思います。たとえ実現不可能な設計であっても、「こうしたら可能になるのでは?」とみんなの意見はいかなる場面でも前向きです。「私が」個人で設計したホイールではなく「私たちが」設計したホイールという意識が自然と生まれましたね。
多くの時間と頭脳、技術、情熱を費やして作り上げられたホイールだからこそ、レースの晴れ舞台に臨む姿はひときわ輝いて見えます。完成したレーシングカーが、テスト走行的に初めて走ることをシェイクダウンといいますが、よく立ち会わせていただきます。それぞれに最高を極めたパーツが一体化し、パッケージとして出現する。動き出したときの感動は言葉では表せないほどです。この感動はやみつきになりますよ(笑)。

「私たちが」設計したという意識。「失敗」することにも、チャレンジできる。 「失敗」することにも、チャレンジできる。
 モータースポーツは華々しい世界ではありますが、実はその影で、世に出ていないホイールもたくさんあります。いわゆる「お蔵入り」となったホイールたち。競合他社との競争で採用されなかったものたちです。手塩にかけて作ったホイールを廃棄処分にするときは本当に悔しい思いがします。ですがその悔しさがいま報われようとしています。かつてお蔵入りとなった、あるホイールがあるのですが、どうしても諦めきれず、自分なりにアイデアを追加して設計をブラッシュアップしてみたのです。すると最近になって興味を持ってくださる顧客が現われ、現在も話が進んでいます。私にとって最大のチャレンジでしたね。レイズエンジニアリングの最大の魅力は、「失敗することにチャレンジさせてくれる会社」だと思います。チャレンジ精神を何よりも大切にし、次にいいものを作るためには失敗さえも受け入れてくれる、ふところの深さを感じます。ここで、TE37のような「あのホイールはすごかった」と語り継がれ、記録よりも記憶に残る「名作」と呼ばれるホイールを作るのが私の夢でもあるのです。